五山の送り火
昨日、五山の送り火が無事行われました。
雨の影響が心配されましたが、実施時は問題なく、すべての送り火に火が灯され、多くの方々に見守られながら、精霊たちが冥府へと帰られたことでしょう。
大文字焼きと呼ばれているのは東山如意ケ嶽の「大文字」のこと。ほかに金閣寺あたりの大北山にある「大」をその対として「左大文字」と呼び、松ケ崎西山(万灯籠山)の「妙」、東山(大黒天山)の「法」、西賀茂船山の「船形」、上嵯峨仙翁寺山(万灯籠山・曼荼羅山)の「鳥居形」があり、8月16日夜、東から順に点火されていく。これを京都五山送り火と言います。
お盆の時期に冥府から戻ってきていた精霊たちが、無事に冥府へ戻れるように案内する目印として火を灯す、という意味合いがあるそうですが、断定できる説は今のところまだないそうですね。
詳しくは公式HPをご覧いただくとしまして・・・。
https://www.kyokanko.or.jp/okuribi/index.html
昨年、母を亡くしました。数年前に東京にいた母を京都へ迎え案内した時のことを思い出しつつ、送り火を見ながら、冥府への旅の無事を祈っていました。お盆の時期に帰る場所は自分にはありませんので、自分なりにお盆を過ごしておりました。
京都には日本の文化がまだまだ残っており、自分が日本人であるこそ気にしなければならないことや、知っておく必要があることなどに多く接することが出来ます。今は資本主義社会で、効率至上主義や、海外思想の影響で、あらゆる日本の物事が無駄とされがちですが、それでは日本人である理由や、存在価値が失われてしまい、世界が日本人を必要としなくなる懸念があります。(日本自身が大市場を持つため、あまり影響がないように錯覚しがちですが)
そうならぬためにも、まずは自分たちのことを少しでも知る、知ろうとすることが大事なのではないかと考えます。
忘れてもいいけど(笑)、こんな行事があって、こんな理由があるんだ、っていうことがサラッ外国のゲストに言えたら、少し誇らしいと思いませんか?